僕は、五(ぐ)に張った。

思った事を書いてるだけ

麺やOK「こくうま味噌」★★★★★

こんな旨い味噌ラーメンを食ったのはいつぶりだろう。
きっかけは、知人の紹介だった。その人はラーメン通を自称しており、「じゃあNo.1はどこ?」という僕の質問の答えがこのお店だった。
ググってお店へ向かえば、長屋調の家屋がそこに。たしかに通好みな佇まいだった。初見でなにも知らなければ、その暖簾をくぐるには勇気が必要だろう。
僕は昼時を少し外して凸した。
しかしそれでも、店内はお客さんがいっぱいだった。子供連れから玄人風味なおじさんまで客層が幅広かった。それをして、やはり良店なんだろうなと思った。
僕はカウンターの隅に着席。そこに座ったことにより、カウンターはおじさんで埋まった。しかし、やはり初めてのこういう店はちょっと緊張する。
そして、メニュー表をザッと見て思う。
ここを紹介してくれた知人におすすめのラーメンを聞いていなかった。
だからこそ、ここは直感で行くしかない。
選択肢は2つ。味噌か煮干しか。
ちなみに、味噌には「一番人気」が冠されている。たしかにその言葉は裏切らないだろう。だが、煮干しも捨てがたい。うん、どうしよう。
そんな時、隣の紳士にラーメンが届く。それは煮干しの「にぼっしー」。なにより、彼から常連のオーラが漂っているような気がした。
やはり、常連についていくのがセオリーか。よし、煮干しだ。煮干しでいこうにぼっしー。
「すみません…」
カウンター越しの店員さんに声をかけた
その時だった。
ふと、味噌でいいやと思った。理由はわからない。しいて言うなら本能的な何かがそうさせたのかもしれない。
そして、登場。

れんげでスープを一掬いすればひき肉もそこに混ざってくる。それを一気にいった。
熱い。しかし…
(うまっ…)
ついつい心の声が漏れた。その名前の通り、こくがあってうまい。なにより、具材にもきっちり味が付いていて旨味が存分に引き出されている。
そして、麺をすする。縮れた中麺だろうか?むしろ、その麺自体もちょっと独特な風味がある。信じられない。これほどまでに主張バチバチなスープにおいても、麺もきっちり生きている。
僕は無我夢中で貪った。その道中、大盛でもよかったんじゃないかという後悔に襲われる。だからこそ、気付けば最後の一滴まで飲み干すこととなった。足りないくらいがちょうどいいとは言うが、このラーメンに関しては腹いっぱい食いたい。
こんな旨い味噌ラーメンを食ったのはいつぶりだろう
そんな感想を心の中で呟きながらお店を後にした。
きっとまた必ず、僕は戻ってくる。

「麺やOK」

こくうま味噌 並 880円

トータル ★★★★★

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