10万落として愉快なラジャさん
こんにちわ。
先日、僕は朝イチから錦へ飲みに出た。
経緯としては深夜に家で1人で飲んでいて、酔っ払って友人に連絡したら「いっしょに飲もうぜ」となった。僕は酒の臭いをプンプンにさせフラフラしながらほぼ始発に乗り錦三を目指した。
そして、到着。
立ちんぼの姐達をかわしながら指定されたビルを目指した。友人がそこで店をやっている。しかし、それは酒を提供している店ではない。まあ、あれだ、言うておおっぴらには書けないかなり香ばしい店だ。
道中のコンビニで酒とツマミを買い込み、そのビルに到着。友人に「着いたよ」と連絡すれば、エレベーターに乗るよう指示された。
そして、その店へ到着。
友人とはかなり久しぶりの再会だった。彼とはその昔いっしょに仕事をした事がある。積もる話は僕たちの酒を加速させた。
ストロングゼロという酒がある。あれが、僕の記憶をところどころ飛ばしてくれた。
覚えているのは、友人の店を出た後フラフラと街をさ迷った事。箱ヘルに凸ってヤンキーチックなお姉さんが頑張っていた事。タクシーに乗った事。以上まる。
意識が戻ったのは夜。自宅の玄関だった。
玄関に入った途端に力尽きたようで靴も穿いたままだった。そして暗い室内をフラフラと歩き、トイレで吐いた。その後に水をガブ飲みして、タバコを吸った。アタマが割れるように痛かった。なにより気持ち悪い。襲われるネガティブああ死にたい。
そして、眠剤を入れて布団に潜り込み意識を失った。
目が覚めると、昼だった。やたら天気がいい。窓を開ければさわかな温い風が頬をさした。酒はほぼほぼ抜けている。世界はなんて素晴らしいんだ…。
さて、昨日の整理をしましょう。
まずいっしょに飲んだ友人に連絡。あの時の状況やその後についてを確認する。しかし、彼もよくは覚えてないらしく気付いたら僕は帰っていたらしい。
「また飲もうね」
その一言は僕の心を軽くしてくれた。
まあ迷惑はかけてないようだ。こっちはよし。
で、ブラウザに残っていた画面で箱ヘルの支払いをクレカで決済していた事を確認。
ただ何分コースに入ったのかはわからない。まあいい。
しかし、謎なのはなぜクレカで払ってるのか?
この時、僕は10万を封筒に入れてカバンに忍ばせていた。それは先の支払いや1ヶ月分の生活費、そして博打のタネ。いわゆる僕の全財産。
ちなみに、僕のような博打打ちに貯金などはない。そりゃそうだ、こんな生活をやってりゃ貯まるわけがない。
しかし、現金があったのになぜそれで払わなかったのか?
いやな予感がした。
昨日着ていた服のポケットをまさぐる。そこから出てきたのは小銭とクレカとライター。タバコはある。スマホももちろんある。
そしてドキドキしながらカバンをチェック。
財布はある。しかし、ゼニが入った封筒がない。
まさか、僕はまだ夢を見ているのか?
アタマの中に「ガビーン」という擬音が木霊した。なにより状況がよく理解できない。なぜ、あの封筒だけがないのか。消えた、僕の10万円が。
ショック、ショック、ショック…。
うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
これが、10分前までの出来事。
たぶん、どっかに落とした。それしかない。
おそらく箱ヘルの時点でその封筒が見当たらなかったからクレカで払っていたんだろう。なんて呑気なやつなんだ当時の僕は。
今は多少落ち着き、これからの事を考えている。
もはや失ったものは仕方ない。そう、振り返ってもそこに夢はないんだから。これからどうするか。それを考えなければならない。
今ある現金はこれだけ。
とりあえず、どこからかツマむとしても結局支払いへ回さないといけないからバイトなぞして埋めなければならない。そして、これからクレカ生活だ。
博打を打つ余裕などない。だがまあ、今の僕の運で勝負してもきっと負けるだろうから、これでいいのかもしれない。
しかしまあ、ツイてないなあ…
以上